2025年7月20日、日本の政治、そして社会に大きな衝撃が走りました。かつて「迷惑系YouTuber」としてその名を轟かせ、数々の炎上騒動と逮捕劇を繰り広げたへずまりゅう氏(本名:原田将大)が、奈良市議会議員選挙(定数39)において当選確実という一報が報じられたのです。過激な動画投稿で世間を騒がせた人物が、なぜ古都・奈良の市議会議員に選ばれたのでしょうか。彼の当選は、既存の政治に対する市民の静かな、しかし確かな意思表示であり、現代社会が抱える複雑な課題を映し出す鏡のような出来事とも言えるでしょう。
このニュースに触れ、「へずまりゅうという人物をそもそも知らない」「何をして世間を騒がせたのか具体的に知りたい」「なぜ逮捕されたのか、その理由が気になる」「どうして政治家になろうと思ったのか」「所属政党はどこなのか、思想は?」「結婚していると聞いたが、奥さんはどんな人?」など、尽きることのない疑問が渦巻いていることでしょう。この記事では、そんな皆様のあらゆる疑問に完全にお答えするため、へずまりゅう氏の知られざる過去から議員としての一歩を踏み出した現在まで、その軌跡を徹底的に深掘りしていきます。
本記事で明らかになること:
- へずまりゅう氏の奈良市議選当選の全貌、具体的な得票数と勝因の多角的分析
- 「原田将大」としての本名、レスリングに青春を捧げた学生時代の詳細な学歴・経歴
- 日本中を震撼させた迷惑系YouTuber時代の数々の炎上事件、そして逮捕に至った行為の真相
- 今なお続く因縁の相手「シバター」氏との関係性の歴史とその根深い確執
- 彼を奈落の底から支えた妻「しーちゃん」とは何者か、そして子供はいるのか
- 現在の奈良での具体的な活動内容と、議員としての今後の展望と課題
この記事を最後までお読みいただければ、ただの「お騒がせ系インフルエンサー」という表層的なイメージの奥にある、一人の人間の複雑な半生と、彼が議員にまで上り詰めることができた現代社会の力学、その全てをご理解いただけることでしょう。それでは、衝撃の転身を遂げた男の物語を、他に類を見ない圧倒的な情報量で紐解いてまいります。
1. へずまりゅうが奈良市議選挙で当選確実!その衝撃の背景を徹底分析

2025年7月20日、任期満了に伴い投開票が行われた奈良市議会議員選挙。55人もの候補者が39の議席を争うという熾烈な選挙戦の末に飛び込んできた、へずまりゅう氏の「当選確実」という速報。それは、単なる一候補者の当落を超え、日本の地方政治における一つの転換点として語られるべき出来事でした。一体、どのような選挙戦を繰り広げ、彼は有権者の心を掴んだのでしょうか。その詳細な結果と背景を、多角的に分析します。
1-1. 2025年奈良市議会議員選挙の開票結果と注目すべき勝因とは
毎日新聞をはじめとする大手メディアが報じたところによると、へずまりゅう氏は7月21日の未明には早々と当選を確実なものとしました。最終的な得票数は、新人候補としては極めて高い支持を集めたことを示しており、彼の選挙戦略が成功したことを物語っています。
(情報源:奈良市選挙管理委員会による選挙結果の公式発表をご参照ください。)
この歴史的な勝利の背景には、複合的な要因が絡み合っていると考えられます。第一に、他の候補者を圧倒する「知名度」という最強の武器です。迷惑系YouTuberとしての活動は、彼に数えきれないほどの批判をもたらしましたが、同時に「へずまりゅう」という名前を、良くも悪くも日本中の人々の記憶に刻み込みました。地方選挙では、政策以前にまず「有権者に名前を知ってもらう」という最初のハードルが非常に高いのが現実です。多くの候補者が名前の連呼やビラ配りに奔走する中、彼はスタートラインの時点で、このハードルを軽々と越えていたのです。これは、従来の選挙運動では決して真似のできない、彼だけの大きなアドバンテージでした。
第二に、SNS時代の有権者の心に響いた「行動力」のアピールです。彼は2024年から奈良市に拠点を移し、「奈良公園の鹿を守る」という大義名分を掲げ、パトロール活動をほぼ毎日、継続的に行ってきました。重要なのは、その活動の様子をX(旧Twitter)などのSNSでリアルタイムに発信し続けた点です。これにより、「彼は口先だけでなく、実際に行動している」という強烈なイメージを有権者に植え付けることに成功しました。ネット上では「パフォーマンスだ」という批判もありましたが、それ以上に「誰もやらなかったことを、泥臭くやり続けている」という評価が上回った結果と言えるでしょう。特に、既存の政治家への不信感や、行政の対応の遅さに不満を抱いていた層にとって、彼の直接的な行動は魅力的に映ったに違いありません。
第三に、時代の潮流を読んだ巧みな「イシュー設定」です。彼が掲げた「外国人から鹿と市民を守る」という公約は、非常にシンプルでありながら、多くの奈良市民が潜在的に感じていた不安や不満を的確に捉えていました。インバウンド観光客の急増に伴うマナー問題や、文化摩擦は、奈良に限らず多くの観光地が抱える課題です。彼はこのデリケートな問題に真正面から切り込むことで、既存の政治家が触れたがらない層の声を代弁する存在として認識され、強力な支持基盤を築き上げるに至ったのです。
1-2. 「外国人から鹿と市民を守る」という公約が支持された理由
彼の選挙戦における中心的なスローガンは、前述の通り「外国人から鹿と市民を守る」という、非常に挑戦的かつ分かりやすいものでした。この公約が、なぜこれほどまでに有権者の支持を集めたのでしょうか。
その根底には、国の天然記念物であり、市民にとっては神聖な存在でもある「奈良の鹿」が、一部の心ない観光客によって傷つけられているという報道が相次いでいたことがあります。ゴミを与えられたり、面白半分で蹴られたりする鹿の姿に心を痛めていた市民は決して少なくありませんでした。へずまりゅう氏は、この市民感情を巧みに掬い取り、自らのパトロール活動と結びつけることで、「鹿の守護者」としてのイメージを確立しました。彼がSNSに投稿する、観光客に注意を促す動画は、賛否両論を呼びながらも「自分たちの言いたいことを言ってくれている」という代理満足感を多くの市民に与えたのです。
(情報源:「奈良のシカ」は国の天然記念物に指定されています。詳細は文化庁 国指定文化財等データベースで確認できます。)
また、この公約は単なる動物愛護に留まりません。「市民を守る」という言葉を加えることで、観光公害やオーバーツーリズムに悩む市民の生活を守るという、より広い政策課題へと接続させています。彼は自身のXで「日本を良くする為に悪い政治家を内部から告発し誰よりも国民に寄り添うことを誓います」とも宣言しており、鹿の問題を入り口として、より大きな政治変革への期待感を醸成することに成功したと言えます。
1-3. 決して平坦ではなかった3度目の正直と選挙への覚悟
へずまりゅう氏の議員バッジは、決して偶然や勢いだけで手に入れたものではありません。彼の政界挑戦の道のりは、失敗の連続でした。2021年の参院山口選挙区補選では、N国党(当時)から立候補するも6,809票で惨敗。2023年の東京都豊島区議選でも落選を経験しています。さらに、記憶に新しい2024年7月の東京都知事選では、一度は出馬を表明しながら、著名候補者が続々と名乗りを上げる中で「勝てない」と判断し、告示直前に立候補を取りやめるという苦渋の決断もしています。
これらの失敗は、彼に「知名度だけでは勝てない」という厳しい現実を教えたはずです。だからこそ、彼は今回の奈良市議選で、戦略を大きく転換しました。一過性の話題作りではなく、1年以上にわたって奈良に住み、地域課題に真摯に取り組む姿を見せるという、極めて地道なアプローチを選んだのです。2025年6月21日に、彼は自身のXアカウントで「もう既に供託金を納めました」と、立候補に必要な供託金30万円を納付したことを報告。これは、彼の後戻りできない覚悟を示す投稿でした。過去の失敗を糧とし、泥臭い活動を続けた末に掴んだ「三度目の正直」。それは、彼の執念と、選挙にかける並々ならぬ本気度の証明だったのです。
(情報源:地方議会議員の選挙における供託金については、総務省のウェブサイト「選挙のなるほど」で解説されています。)
2. へずまりゅうの奈良での活動とは?なぜ彼は古都・奈良を選んだのか

へずまりゅう氏の当選を理解する上で、彼の奈良での具体的な活動内容を抜きにして語ることはできません。かつては東京を拠点に日本中を騒がせた彼が、なぜ活動の場として歴史と伝統の街・奈良を選んだのでしょうか。その背景には、彼の価値観を根底から揺るがすほどの、ある出来事との出会いがありました。
2-1. 全ての原点となった「奈良公園の鹿パトロール」の日常

彼の奈良での物語は、2024年の夏、SNS上で拡散された一本の動画から始まります。それは、外国人観光客とみられる人物が、神聖な存在であるはずの奈良の鹿を蹴り上げるという衝撃的な内容でした。この映像に義憤に駆られた彼は、すぐさま行動を開始。当初は東京から奈良へ夜行バスで通いながら、自発的なパトロールを始めました。しかし、交通費や宿泊費の負担は大きく、より本格的に活動するため、彼は大きな決断をします。2025年1月、ついに奈良市へ正式に移住したのです。
彼のパトロールは徹底していました。Xのプロフィールに「毎日朝から夕方までやらせていただきます」と記した通り、雨の日も風の日も奈良公園に立ち、広大な公園を歩き回りました。その活動内容は、鹿に危害を加える観光客への注意喚起に始まり、ゴミ拾いや、観光客からの道案内など多岐にわたります。そして、その活動の一部始終を、自身のスマートフォンで撮影し、SNSでライブ配信するのです。
この一連の活動は、瞬く間に大きな反響を呼びました。「売名行為だ」「正義中毒のパフォーマンスだ」という厳しい批判が浴びせられる一方で、「彼のおかげで鹿への虐待が減った」「行政がやらないことを個人でやっていてすごい」という称賛の声も数多く寄せられました。賛否の嵐が吹き荒れる中、彼が一貫して続けたのは「行動で示す」というシンプルな姿勢でした。この愚直なまでの継続性が、徐々に一部の奈良市民の心を動かし、単なるインフルエンサーから「地域の代弁者」へと、彼のイメージを変化させていったのです。
(参考情報:奈良公園の管理は奈良県が行っています。詳細は奈良県公式サイトの奈良公園のページをご覧ください。)
2-2. 垣間見える政治思想と既存政治家との激しい対立
奈良での地域活動に没頭する中で、へずまりゅう氏は徐々に自身の政治的な色彩を帯び始めます。その象徴的な行動の一つが、2022年7月に奈良市で凶弾に倒れた安倍晋三元首相の慰霊碑への献花でした。彼は事件から3年となる2025年7月9日、自身のインスタグラムに慰霊碑に手を合わせる写真を投稿。「安倍元首相に届け」「#安倍総理ありがとう」といったハッシュタグを付け、故人を偲びました。この投稿は、彼の支持層に保守的な考えを持つ人々が多いことを示唆すると同時に、彼自身がその層からの支持を意識していることをうかがわせました。
一方で、彼の型破りな活動スタイルは、地元の既存政治家との間に深刻な軋轢を生み出します。2025年7月、日本維新の会に所属する奈良市議会議員の山岡としき氏が、SNSに投稿した動画でへずまりゅう氏を「害悪系YouTuber」と断じ、「『鹿さんを守る活動』と言いながら異常なまでの中国人叩き」「お前の方が迷惑だからな?」と激しく非難しました。これに対し、へずまりゅう氏の支持者から抗議が殺到し、大炎上。結果的に山岡市議は動画を削除し、「議員という公の立場にありながら、不適切な表現を用い、炎上を招く形となってしまったことを、深く反省しております」と公式に謝罪する事態にまで発展しました。この一件は、新興のインフルエンサーであるへずまりゅう氏が、もはや無視できないほどの影響力を地域社会で持ち始めたこと、そして彼の存在が既存の政治秩序にとって一種の脅威として認識され始めたことを如実に示す出来事でした。
(参考情報:地方議会議員の活動や情報公開については、奈良市議会の公式サイトで確認できます。)
3. へずまりゅうの所属は何党?ミステリアスなその政治的立ち位置
「当選したへずまりゅうは、一体どの政党に所属しているのか?」これは、彼の当選を知った多くの人が抱く素朴な疑問です。候補者の所属政党は、その人物の政治信条や政策の方向性を知る上で重要な手がかりとなります。彼の現在の立ち位置と、複雑な政党との関わりの歴史を詳しく解説します。
3-1. 選挙戦を戦い抜いた「完全無所属」という選択
まず、明確にしておかなければならないのは、今回の2025年奈良市議会議員選挙において、へずまりゅう氏は特定の政党からの公認や推薦を一切受けない「完全無所属」の立場で立候補し、当選を果たしたという事実です。彼は選挙期間中、特定の政党の旗を掲げることなく、あくまで「原田将大」という一個人の立場で、奈良が直面する課題、とりわけライフワークと位置付ける鹿の保護と観光マナーの改善を訴え続けました。
この「無所属」という選択は、極めて戦略的であったと分析できます。現代の日本では、特定の政党に対する強い支持を持たない無党派層が増加し、既成政党への不信感も根強く存在します。そうした状況下で、政党色を消し去ることは、特定のイデオロギーに染まっていないクリーンなイメージを演出し、無党派層の票を取り込む上で有効に機能します。彼は「政党のしがらみなく、市民の声だけを聞く」という姿勢をアピールすることで、既存の政治に失望していた有権者の心を掴むことに成功したのです。もし彼が特定の政党から出馬していれば、その政党を支持しない層からの票は期待できず、これほどの支持を得ることは難しかったかもしれません。
3-2. 過去の政界挑戦とN国党(当時)との知られざる関係
しかし、彼がこれまで政党と全く無縁の人生を歩んできたわけではありません。彼の最初の政界挑戦である2021年10月の参議院山口選挙区補欠選挙では、当時、世間を騒がせていた「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(N党、後の政治家女子48党など)の公認候補として出馬しています。この時、彼は本名ではなく「へずま りゅう」という名前で、肩書きは「格闘家」として選挙に臨みました。
この異例の擁立は、N党党首であった立花孝志氏の「炎上させてでも知名度を上げる」という、まさにN党ならではの選挙戦略の表れでした。へずまりゅう氏の知名度を利用して注目を集め、政党への注目度を高める狙いがあったのです。しかし、選挙結果は6,809票の獲得に留まり惨敗。選挙後、へずまりゅう氏はSNS引退を宣言するも数日で撤回するなど、その言動は安定しませんでした。
(情報源:2021年参議院山口選挙区補欠選挙の結果は、総務省の選挙結果調で確認できます。)
そして、この関係は長くは続きませんでした。2022年1月、立花氏は会見でへずまりゅう氏について「本当にクズ。見ていて、気持ちいいくらい振り切っている」「僕も立候補させたことは反省している」と、辛辣な言葉で関係の清算を宣言。金銭トラブルや度重なる問題行動が原因であったとされています。このN党との短い蜜月と破局の経験は、彼に政治の世界の厳しさと、安易に他者に頼ることの危うさを教えたのかもしれません。その教訓が、今回の「完全無所属」での再挑戦という決断に繋がったことは、想像に難くないでしょう。
4. へずまりゅうとは誰で何者?本名・wiki風学歴・経歴の全貌を公開

「へずまりゅう」という一度聞いたら忘れられない強烈な活動名の裏には、「原田将大」という一人の青年の、知られざる半生が隠されています。彼はどのような家庭に生まれ、どんな少年時代を過ごし、そしてなぜ日本中を騒がす存在となったのでしょうか。その素顔と経歴を、詳細な情報と共に明らかにします。
4-1. 本名は「原田将大」そのパーソナルデータ
彼の戸籍上の本名は、原田将大(はらだ しょうた)。1991年(平成3年)5月9日、山口県に生を受けました。2025年7月現在で34歳。身長は181cm、体重は動画での活動が活発だった時期には130kgに達したこともあるという、恵まれた体格の持ち主です。
そのキャラクターは、動画で見せる攻撃的で自己中心的な「へずまりゅう」像とは、必ずしも一致しません。動画内で「山口県最高じゃ!」と叫ぶなど、出身地への強い愛情を公言しており、非常に郷土愛の強い人物であることがうかがえます。また、子供の前では優しい一面を見せることもあり、彼を知る人々からは「根は悪い人間ではない」という声も聞かれます。彼の人物像は、こうした多面性によって、単純なレッテル貼りを許さない複雑さを持っています。
4-2. 輝かしい学歴:レスリングに全てを捧げた学生時代
原田将大氏のアイデンティティの根幹をなしているのが、学生時代に打ち込んだレスリングです。彼は地元の山口県鴻城高等学校に進学すると、レスリング部に入部。その才能はすぐに開花し、国民体育大会(国体)やインターハイに山口県代表として出場するほどの実力者へと成長しました。
(参考情報:国民体育大会(現:国民スポーツ大会)の過去の記録は、日本スポーツ協会のウェブサイトで確認できます。)
高校卒業後は、レスリングの強豪校としても知られる徳山大学(現在の周南公立大学)の経済学部に進学し、レスリングを継続。オリンピック出場を夢見て、厳しいトレーニングに明け暮れる日々を送りました。プロ格闘家の朝倉未来選手をレスリングルールで投げ飛ばし、体重100kgを超えるコレコレ氏を軽々とお姫様抱っこしたりするほどの驚異的なフィジカルは、このレスリング漬けの学生時代に形成されたものです。
しかし、輝かしいスポーツ歴とは対照的に、幼少期には言葉の発音がうまくできず、専門の教室に通っていたという意外な過去も本人の口から語られており、彼の人間性の奥深さを感じさせます。
4-3. 意外な経歴:YouTuberになる前の社会人としての顔
大学を卒業し、レスリング選手としてのキャリアに区切りをつけた後、彼は一社会人として歩み始めます。その経歴については複数の情報が錯綜しています。本人が語るところによれば、大学卒業後に一般企業に約3年間勤務した後、独立。街コンの企画・運営を行う会社を友人と共に設立し、経営者としての経験を積んだとされています。これが事実であれば、彼は単なるお騒がせ屋ではなく、ビジネスの才覚も持ち合わせていることになります。
一方で、彼の実母が週刊誌の取材に応じた際の内容は、少し異なります。それによると、大学卒業後はまず地元のスーパーマーケットに就職したものの、長続きはせず、その後は職を転々としていたとのこと。家族は、彼が逮捕されるまで、YouTubeで過激な活動を行っていることを全く知らず、山口県内でアルバいとをしながら就職活動をしていると信じていたそうです。
どちらが正確な情報かは定かではありませんが、少なくとも彼がYouTuberとしてブレイクする前には、ごく普通の、あるいは少し不器用な一人の若者として、社会の中で悩み、模索していた時期があったことは確かです。その中で抱えたであろう焦りや満たされない承認欲求が、彼を「迷惑系」という禁断の果実へと向かわせたのかもしれません。
5. へずまりゅうの迷惑系YouTuber時代の炎上、事件、逮捕の理由は何した?

へずまりゅう氏が奈良市議会議員となった今、改めて直視しなければならないのが、彼の暗黒時代とも言える「迷惑系YouTuber」としての過去です。彼の名前を日本中に知らしめたのは、紛れもなく数々の犯罪行為と炎上騒動でした。彼は一体、具体的に何を行い、なぜ逮捕され、社会からこれほどまでに厳しい批判を浴びたのでしょうか。そのおぞましいとも言える行為の全貌を、時系列に沿って克明に記録します。
5-1. 社会を震撼させた迷惑行為と数々の炎上事件
彼の活動スタイルは、一言で言えば「他人の迷惑を顧みない自己中心的な動画投稿」でした。特に、有名YouTuberのもとへ予告なく押しかけ、「山口県から来ました!」「メントスコーラしてください!」などと叫びながら無理やりコラボレーションを迫る「凸(とつ)」行為は、彼の代名詞となりました。しかし、その行為は次第にエスカレートし、社会の許容範囲を大きく逸脱していきます。
- 【迷惑行為】有名YouTuberへの凸行為(2020年頃~):へずまりゅう氏は、はじめしゃちょーさん、スーツ交通さん、筋肉系YouTuberのサイヤマングレートさんといったクリエイターたちに対し、アポイントメントなしで接触する、いわゆる「凸行為」を繰り返し、自身のYouTubeチャンネル登録者数を爆発的に伸ばしていました。この一連の行動は、相手方の許諾を得ずに行われ、たとえ拒否されても動画撮影を続行し、メントスコーラなどの企画を強要するものでした。レスリング経験者であるへずまりゅうさんは大柄で威圧的な態度をとるため、ほとんどのYouTuberがその要求を押し切られ、不本意ながら動画が投稿されるという事態に発展していました。この過程において、あるYouTuberの友人が突き飛ばされて植木に倒れ込んだり、シバターさんのご家族である妻子が本人の意に反して動画に晒されたりするなどの被害も発生しています。
- 【窃盗】愛知県スーパーでの魚の切り身無銭飲食事件(2020年7月逮捕):彼の逮捕劇の直接の引き金となった事件です。愛知県岡崎市のスーパーマーケットを訪れた彼は、会計前であるにもかかわらず、鮮魚コーナーにあった魚の切り身のパック(販売価格約430円)をその場で開封。これを食べながら店内を歩き回り、その一部始終を同行者に撮影させてYouTubeに投稿しました。商品を盗む意図はなかったと主張したものの、代金を支払う前に商品を消費する行為は窃盗罪に該当すると判断され、後に逮捕に至りました。この事件は、彼のモラルの欠如を象徴する事件として広く報道されました。
- 【通行妨害】渋谷スクランブル交差点での通行妨害(2020年10月書類送検):2020年7月、へずまりゅう氏は、人を乗せた布団を担いで渋谷スクランブル交差点の中央部に進入し、その場で回転するという危険な迷惑行為の動画を投稿しました。信号が切り替わる前にその場を離れましたが、この行動が重大な迷惑行為であることに変わりはありません。また、この一件はへずまりゅう氏が無銭飲食で逮捕され保釈された直後の出来事であったため、「全く反省が見られない」として大きな批判を浴び、炎上する事態となりました。ただし、この行為は同じくYouTuberであるジョーブログさんが、スクランブル交差点にベッドを持ち込んで寝るというパフォーマンスを行った動画のパロディでもあります。なお、ジョーブログさんはその件について、後に自ら渋谷警察署に出頭し、書類送検されています。
- 【感染症拡大】新型コロナウイルス全国ばら撒き騒動(2020年7月):上記の窃盗容疑で逮捕後、留置所での検査で彼が新型コロナウイルスに感染していることが発覚。これが、事態をさらに深刻化させます。彼は逮捕される直前、沖縄、東京、静岡、広島、山口など、全国各地を移動し、多くの人々とマスクなしで接触を繰り返していました。結果として、彼の立ち寄り先でクラスターが発生。山口県知事が会見で「本当に信じられない。何てことをしてくれたんだ」と、名指しで彼の行動を激しく非難する異例の事態に発展しました。彼の無責任な行動は、社会全体を大きな不安と混乱に陥れたのです。
- 【威力業務妨害】大阪アメリカ村でのブランドTシャツ因縁事件(2020年10月再逮捕):保釈も束の間、彼は再び罪を犯します。大阪・アメリカ村の衣料品店で購入した有名ブランドのTシャツについて、「これは偽物でしょ」と店員に執拗に詰め寄り、返品を強要。その様子を撮影してYouTubeに投稿し、店の信用を毀損し業務を妨害したとして、威力業務妨害と信用毀損の疑いで再逮捕されました。
- 【器物損壊・侮辱】沖縄・首里城での寄せ書き落書き事件(2020年6月):火災で焼失した首里城の再建を願う人々がメッセージを書き込む応援ボードに、彼はあろうことか自身の名前「へずまりゅう」とサインを油性マーカーで大きく書きなぐりました。人々の善意を踏みにじるこの行為は、沖縄県民だけでなく、日本中の人々の怒りを買いました。
これらは彼の悪行のほんの一例に過ぎません。彼の行為は、単なる「悪ふざけ」や「炎上商法」という言葉では済まされない、明確な犯罪行為であり、社会のルールを根底から破壊するものでした。
これまでに述べた一連の行為は、へずまりゅう氏がYouTuberとして活動を開始した後のものであり、「再生回数を獲得するため」という動機があったと見ることもできます。しかし、彼の問題行動はYouTuber活動以前にも見られ、会社員時代に窃盗の容疑で逮捕されています。その容疑はレスリングシューズの窃盗というものでした。報道によれば、へずまりゅうさんは自身の母校である徳山大学(当時)のレスリング部に侵入し、レスリングシューズ3足を盗んだとされています。さらに当時の報道では再逮捕と書かれており他に余罪があることも判明しました。
以下は当時の新聞記事です。
シューズ窃盗容疑 山口南署が男再逮捕
山口南署は17日、光市千坊台、会社員原田将大容疑者(26)を窃盗の疑いで再逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。
逮捕容疑は、昨年11月21日午後8時ごろから同22日午前7時ごろまでの間、周南市の徳山大レスリング部の部室に侵入し、男子学生3人のレスリングシューズ3足(時価計3万円相当)を盗んだ疑い。

この事実はへずまりゅう氏の友人がコレコレさんに暴露し露呈しました。その後、へずまりゅう氏はコレコレさんに6回の逮捕歴があると自白し話題となりました。
5-2. 6回にわたる逮捕と下された有罪判決の重み
へずまりゅう氏は、前述の事件を含め、過去に複数回の逮捕歴があることを自ら認めています。その中でも、社会に与えた影響が特に大きかった魚の切り身窃盗事件と威力業務妨害事件については、刑事裁判に発展しました。
長い裁判の末、2021年8月27日、名古屋地方裁判所岡崎支部は彼に対して、懲役1年6か月、保護観察付き執行猶予4年という重い有罪判決を言い渡しました。判決理由では、彼の犯行動機が「動画投稿サイトで注目を集めたいという自己中心的で身勝手なもの」であり、社会に与えた影響も大きいと厳しく指摘されました。この「執行猶予4年」という判決は、彼が議員に当選した2025年7月時点でもまだ期間中にあたります。これは、彼が今後、執行猶予が満了する2025年8月頃までの間に再び何らかの刑事事件で有罪判決を受ければ、今回の懲役1年6か月に加えて新たな刑期が科され、即座に刑務所に収監されることを意味します。議員という公職に就いた今、この「執行猶予中の身」であるという事実は、彼の活動における最大のリスクであり、常にその行動が法の天秤にかけられていることを忘れてはなりません。
(情報源:この判決については、日本経済新聞(2021年8月27日付)などの大手メディアで報じられました。)
5-3. 立場逆転?誹謗中傷への開示請求と物議を醸した”私的制裁”
皮肉なことに、かつて他人のプライバシーを侵害し、多大な迷惑をかけてきた彼は、自身がネット上で誹謗中傷の標的となると、今度は被害者として法的措置を行使し始めます。2024年3月、彼は自身や家族に対して悪質な誹謗中傷を繰り返したとして、8人の発信者に対する情報開示請求を行ったことをSNSで報告しました。
しかし、物議を醸したのはその後の彼の行動でした。彼は「弁護士を連れて直接本人に会いに行きます」「態度が悪かったり謝罪の気持ちが伝わらない場合は名前や会社を晒します」と宣言。これは、法的な手続きを超えた、いわゆる”私的制裁”を匂わせるものでした。そして実際に、彼は誹謗中傷を行ったとされる人物の自宅を訪れ、その人物が「ビビり散らかして泣き崩れていました」などと、相手を貶めるような表現でSNSに投稿したのです。この行為に対し、ネット上では「やっていることが昔と変わらない」「自分がされて嫌なことを人にするな」という批判が殺到。更生をアピールする一方で、その手法には過去の迷惑行為と通底する攻撃性や自己中心性が垣間見えるとして、彼の人間性に対する疑念を再び呼び起こす結果となりました。
(参考情報:インターネット上の誹謗中傷に関する法的措置については、総務省の「違法・有害情報相談センター」などで情報が提供されています。)
6. へずまりゅうとシバターの関係性とは?消えない因縁と深い確執の記録

へずまりゅう氏の半生、特に迷惑系YouTuberとしての活動を語る上で、絶対に避けては通れない人物がいます。それは、長年インターネットの最前線に立ち続ける”物申す系”YouTuberの重鎮、「シバター」氏です。二人の間には、単なるトラブルという言葉では片付けられない、深く、そして決して消えることのない因縁が存在します。その関係性の始まりから現在に至るまでの激しい確執の歴史を、両者の発言と共に克明に追いました。
6-1. 全ての始まり:シバターの愛する妻子への非道な”凸撃”事件
二人の関係性が修復不可能なまでに破壊された事件は、2020年6月1日に発生しました。へずまりゅう氏は、周到な準備の末にシバター氏の自宅住所を特定。買い物帰りのシバター氏を待ち伏せし、その様子をカメラで撮影し始めたのです。しかし、彼の非道さはそこに留まりませんでした。彼はカメラの矛先を、シバター氏と共にいた彼の妻、そしてまだ言葉も話せない、ベビーカーに乗った赤ちゃんの娘に向けたのです。
彼は「奥さんですよねー?」「旦那さん、いろいろヤバい情報ありますよ」などと声をかけながら、一般人である母子を執拗に追いかけ、その姿をYouTube動画として全世界に公開しました。有名人本人への凸行為ですら許されるものではありませんが、その家族、とりわけ何の罪もない幼い子供まで動画のネタとして消費するという行為は、人として越えてはならない一線を完全に踏み越えるものでした。この一件は、彼の数ある迷惑行為の中でも、群を抜いて悪質かつ卑劣なものとして、今なお多くの人々の記憶に強く残っています。
6-2. シバターの魂の叫び「私が見たことある人間の中で一番邪悪」
愛する家族を危険に晒され、プライバシーを蹂躙されたシバター氏の怒りは、当然ながら頂点に達しました。彼は自身のYouTubeチャンネルで、へずまりゅう氏への怒りを込めた動画を公開。その中で、彼はへずまりゅうという人間を次のように断じました。「彼は私が見たことある人間の中で一番邪悪。純粋な悪でした」。
普段はどんな相手に対しても挑発的なスタイルを崩さないシバター氏が、声を震わせながら語ったこの言葉は、彼の本心からの魂の叫びでした。彼は続けざまに、「有名になるために何の罪もない女子供を狙い、襲う行為は卑劣としか言えません」と、へずまりゅう氏の行為を徹底的に非難。そして、この件を単なるネット上のトラブルで終わらせることなく、警察に被害届を提出し、法的な裁きを求める姿勢を明確にしました。シバター氏のこの断固たる態度は、へずまりゅう氏の行為がいかに許されざるものであったかを、社会に改めて強く印象付けました。
6-3. 5年の時を経て…へずまりゅうからの謝罪とシバターの冷徹な拒絶
事件から約5年の歳月が流れた2025年4月。奈良で鹿の保護活動を行い、更生をアピールしていたへずまりゅう氏は、ついにシバター氏への謝罪に動きます。彼はX(旧Twitter)のダイレクトメッセージ機能を使って、シバター氏に長文の謝罪文を送りました。「奥様とお子様を凸撃したこと、大変申し訳ございませんでした」「自分が逆に同じことをされても絶対に許さないし一生恨みます」と、自身の過ちを認める言葉を綴り、直接会って謝罪したいと申し出ました。
しかし、シバター氏が下した決断は、冷徹なまでの「完全拒絶」でした。彼はへずまりゅう氏からの謝罪DMを公にした上で、自身の動画で「当然受け入れませんし、一生許さないつもりですね」とはっきりと断言しました。シバター氏が謝罪を受け入れなかったのには、明確な理由があります。彼は、事件当時にへずまりゅう氏と直接話した際、彼が「一度、徹底的に悪名を轟かせて有名になり、その後で改心したキャラになって活動を続けたい」という、恐るべき計画を語っていたことを暴露。現在の更生アピールや謝罪も、全てはその5年前の計画通りに過ぎず、そこには微塵の誠意も反省もない、自己の利益のためだけのパフォーマンスだと断じたのです。
シバターがへずまりゅうの奈良市議当選を阻止?
シバター氏はへずまりゅう氏が奈良市議選挙に立候補したことに強い警戒心を持っていました。「彼の当選をですね何としてでも阻止せねばなるまいと思いこの動画を作ることに決めました」としてへずまりゅう氏の当選を阻止する注意喚起動画を投稿しました。彼の過去の衝撃的な行動や現在の活動に関する疑惑を次々と暴露したのです。
へずまりゅうさんの出馬表明からわずか2日後の2025年7月15日、YouTuberのシバターさんが自身のチャンネルで一本の動画を公開しました。動画の冒頭でシバターさんは、「彼の当選をですね、何としてでも阻止せねばなるまいと思い、この動画を作ることに決めました」と、強い決意を表明。へずまりゅうさんに対し「今も昔もあいつは邪悪そのもの」と断じ、有権者に対して、彼の過去の言動をよく知った上で投票するべきだと訴えかけたのです。この動画がきっかけとなり、へずまりゅうさんの出馬は大きな炎上騒動へと発展しました。
シバターさんが最も問題視したのは、へずまりゅうさんの現在の「動物愛護」の姿勢と、過去の行動との間に存在する、あまりにも大きな矛盾でした。シバターさんが暴露した、へずまりゅうさんの過去の鹿に対する信じがたい行動は、主に2つあります。
2020年の「野糞」投稿事件
まずシバターさんが取り上げたのは、2020年にへずまりゅうさんが投稿したとされる衝撃的なポストです。その内容は「奈良公園で野糞したらシカが俺の糞食いよってから引いたわオラ」というものでした。この投稿が事実であったかどうかにかかわらず、シバターさんは、本当に動物が好きで保護を訴える人間が、このような品位を欠く内容を発信するはずがないと厳しく指摘しています。

小鹿への「メントスコーラ」強要と威嚇
さらに同日、へずまりゅうさんは奈良公園で撮影した動画を投稿していました。その動画には、彼が公園にいた小鹿に駆け寄り、「山口県から来ました、へずまりゅうです。コラボレーションお願いします。メントスローラお願いします」と一方的に話しかける様子が映っています。当然、小鹿は警戒して後ずさりします。するとへずまりゅうさんは、その小鹿に対して「じゃあな!ノリ悪いな、お前!」と大声を浴びせてその場を去っていきました。シバターさんは、この一連の行動こそが、彼の動物に対する本質的な考え方を示しているのではないかと疑問を呈しています。
シバターさんの批判は、へずまりゅうさんの過去の行いだけに留まりません。現在の鹿の保護活動そのものに対しても、その動機や手法に重大な疑惑があると主張しています。
TikTokライブで月収50万円?投げ銭が活動の理由か
シバターさんによると、へずまりゅうさんは鹿のパトロール活動の様子をTikTokライブで頻繁に配信しており、視聴者からの「投げ銭」によって月に約50万円ほどの収入を得ているという情報があるようです。このことからシバターさんは、彼の活動が純粋な動物愛護の精神からではなく、配信のネタを作り、収入を得るための「金儲け」が本当の目的ではないかと強く疑っているのです。
行政も迷惑?無許可パトロール活動の実態とは
さらに、このパトロール活動は正式な手続きを踏んでいない「無許可」のものである可能性が高いと指摘されています。シバターさんは、奈良県議会議員の佐藤氏から得た情報として、次のように主張しています。本来、奈良公園でパトロールなどの活動を行う際は、公園事務所から正式な許可を得る必要があります。そして、迷惑行為を発見し注意喚起した場合には、その場所や原因、対応内容などを記録し、報告する義務があるそうです。しかし、へずまりゅうさんの活動はこれらの手続きを一切踏んでおらず、行政側も彼の行動を問題視しているというのです。
鹿愛護会から入会を拒否された驚きの理由
へずまりゅうさんの行動は、地道に鹿の保護活動を続けてきた団体からも受け入れられていないようです。シバターさんの主張によれば、へずまりゅうさんは「奈良の鹿愛護会」への入会を完全に拒否されているとのこと。その理由として、無許可での活動に加え、外国人観光客に対して日本語で一方的に怒鳴り散らし、その様子を許可なく撮影して、事実と異なる情報を含んだ動画を配信し続けていることが問題視されている、とされています。
一度失った信頼を取り戻すことがいかに困難であるか、そして人の心を深く傷つける行為の罪がいかに重いか。二人の決して交わることのない関係は、その厳しい現実を我々に突きつけています。
7. へずまりゅうは結婚してる?謎多き妻「しーちゃん」の正体とは

数々の破天荒な騒動を巻き起こしてきたへずまりゅう氏ですが、意外にもその私生活では一人の女性と結婚し、家庭を築いています。彼が最も落ちぶれていた時期に現れ、その人生を支え続けてきた妻「しーちゃん」。彼女は一体どのような人物なのでしょうか。謎に包まれた二人の馴れ初めから、物議を醸す結婚生活、そして繰り返される離婚騒動の真相まで、その全てを明らかにします。
7-1. 結婚相手「しーちゃん」とは一体何者?その驚きの経歴
へずまりゅう氏の人生の伴侶は、「しーちゃん」という愛称で知られる女性です。彼女は、単なる「へずまりゅうの嫁」という存在に留まりません。彼の人生が大きく好転するきっかけを作った、キーパーソンとも言える人物です。彼女の経歴は非常にユニークで、過去には水商売に従事していた経験を持ち、現在は株式投資などで生計を立てている敏腕な個人投資家であると、本人がメディアの取材などで語っています。
彼女がへずまりゅう氏と出会ったのは、彼が迷惑行為で世間から総スカンを食らい、ホームレス同然の生活にまで落ちぶれていた2021年末のこと。普通なら関わり合いを避けたいと思うような状況の彼に対し、しーちゃんは手を差し伸べます。驚くべきことに、彼女は当時の彼に総額で800万円もの大金を貢いだと公言しています。彼が一時的にホストとして働いていた時期には、彼の客として店に通い詰め、高額なシャンパンを次々と入れるなどして、彼の生活を支え続けました。その常人離れした愛情と経済力が、彼の再起の大きな原動力となったことは間違いありません。
7-2. どん底からの馴れ初めとインフルエンサーが集った豪華結婚式
どん底の生活の中で愛を育んだ二人は、2022年4月に婚約を発表。そして、大安吉日を選んだ2023年3月19日に、晴れて入籍を果たしました。この時、婚姻届の証人欄にサインをしたのは、「青汁王子」こと三崎優太氏と、人気YouTuberグループ「Repezen Foxx」のDJ社長という、彼の新たな人脈を象徴する二人でした。
(情報源:戸籍法に基づき、婚姻届には成人の証人2名の署名が必要です。詳細は法務省のウェブサイトで確認できます。)
そして2023年7月6日、二人はその集大成として、都内の豪華な式場で結婚式と披露宴を執り行いました。この結婚式は、単なる個人的な祝宴ではなく、一大イベントとして企画され、多くのメディアやインフルエンサーが招待されました。会場には、コレコレ氏、加藤純一氏、ゆたぼん、ポケカメンといった、ネット界の著名人がずらりと顔を揃え、その様子は大きな話題となりました。かつては多くのYouTuberから敵視されていた彼が、これだけの人物を集められたという事実は、彼が迷惑系から脱却し、新たなステージに進んだことを社会に示す、象徴的な出来事だったと言えるでしょう。
7-3. なぜ繰り返す?「離婚宣言」の真相と夫婦のビジネスモデル
しかし、そんなドラマティックな馴れ初めとは裏腹に、彼らの結婚生活は常に世間を騒がせています。その最大の要因が、SNS上で突如として投稿される「離婚宣言」です。結婚からわずか7ヶ月後の2023年10月には、「理由は嫁が無能で何度も喧嘩しての繰り返しだったので疲れた」という理由で離婚を宣言。しかし、そのわずか8日後には「仲直りしました」とあっけなく撤回。さらに2024年5月にも、妻が人気カップラーメン「みそきん」を粗末にしたことに腹を立てたとして、「バカ嫁に腹が立ったので離婚します」と投稿し、またもや世間を呆れさせました。
これらの行動に対し、ネット上では「どうせまた話題作りだろ」「夫婦で炎上商法か」といった批判的な声が後を絶ちません。実際に、これらの離婚宣言は大きな注目を集め、メディアにも取り上げられるため、結果として二人の知名度向上に貢献している側面は否定できません。夫婦喧嘩というプライベートな出来事すらも、エンターテイメントとして演出し、世間の注目を浴びるための”燃料”とする。それは、彼らがYouTuber時代に培った、極めて現代的な「夫婦のビジネスモデル」なのかもしれません。公人となった今、このような私生活の切り売りが有権者にどう映るのか、彼の評価を左右する一因となりそうです。
8. へずまりゅうに子供はいるのか?妊娠報告の真相と将来の家族計画
波乱万丈な結婚生活を送るへずまりゅう氏としーちゃん。多くの人が関心を寄せるのが、二人の間に子供がいるのかという点です。家庭を持つことは、公人としてのイメージにも大きく影響します。過去に物議を醸した妊娠報告の真相、そして彼らが描く未来の家族像について、詳しく調査しました。
8-1. 結論:2025年現在、二人の間に子供はいない
まず、事実関係を明確にしておきましょう。多くの噂や憶測が飛び交っていますが、2025年7月の時点で、へずまりゅう氏としーちゃんの間に子供はいません。SNSなどで「子供が生まれたらしい」といった情報が見られることがありますが、それらは全て事実に基づかないデマ情報です。
彼は議員として公的な立場にあり、もし子供が誕生すれば、何らかの形で報告があるはずです。現時点で公式な発表がない以上、子供はいないと断定して間違いありません。
8-2. 世間を騒がせた「妊娠報告」は悪質なエイプリルフールだった
では、なぜ子供がいるという噂が広まったのでしょうか。その最大の原因は、2023年4月1日に彼ら自身が引き起こした騒動にあります。この日、しーちゃんはSNS上で超音波写真のような画像を投稿し、第1子の妊娠を報告。ファンからは祝福のコメントが殺到しました。
しかし、これが「エイプリルフール」の悪質ないたずらであったことが後に判明。多くの人々が本気で祝福していただけに、その反動は大きく、「命に関わる嘘は不謹慎だ」「人の善意をもてあそぶな」といった厳しい批判が二人を襲いました。あまりに騒動が大きくなったため、彼らは後に謝罪に追い込まれましたが、この一件は、注目を集めるためならどんな手段も厭わない、彼らの根本的な姿勢が変わっていないのではないかという疑念を、世間に抱かせるには十分な出来事でした。
8-3. 将来の子供には奇抜な名前?語られた未来の家族像
現在は子供がいない二人ですが、将来的に家庭を築き、子供を持つことへの願望はあるようです。その一端が垣間見えたのが、2023年7月に行われた結婚式のインタビューでの一幕でした。将来の展望について聞かれたへずまりゅう氏は、記者団を前にこう高らかに宣言しました。
「俺、子供を産むっていうのはもう決めとってで、名前を『ワールド』にしたい!“世界”という意味で!」
このあまりに奇抜な命名プランに、隣にいた妻のしーちゃんは即座に「ダメ!」と笑顔で拒絶。会場は大きな笑いに包まれました。このやり取りは、二人のユニークな関係性を示す微笑ましいエピソードとして報じられました。冗談めかしてはいますが、彼が将来、父親になるという未来を具体的に思い描いていることは確かです。一人の父親として、そして地域の未来を担う議員として、彼がどのような家庭を築き、社会に貢献していくのか。その答えが出るのは、もう少し先のことになりそうです。
まとめ:元迷惑系YouTuberは古都・奈良の救世主となり得るのか?
この記事では、2025年の奈良市議会議員選挙という舞台で、日本中を驚かせる当選を果たした異色の政治家、へずまりゅう(本名:原田将大)氏について、その複雑な人物像、栄光と挫折に満ちた経歴、数々の社会的騒動から現在の政治活動に至るまで、他に類を見ない圧倒的な情報量で徹底的に解説してきました。
最後に、彼の軌跡が私たちに問いかけるものを、改めて整理しておきましょう。
- 当選の背景:彼の当選は、単なる知名度だけによるものではありませんでした。1年以上にわたる奈良公園での地道な「鹿パトロール」活動が、SNSを通じて可視化され、既存の政治に不満を持つ有権者の心を掴んだ結果です。彼の行動力と発信力は、従来の選挙運動の常識を覆すものでした。
- その正体と過去:本名は原田将大。学生時代はレスリングで国体に出場した実力者としての顔を持つ一方で、社会での挫折感や承認欲求から、日本中を震撼させる迷惑系YouTuberへと変貌。スーパーでの窃盗、コロナ拡散、威力業務妨害など、数々の犯罪行為で逮捕され、懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を受けた過去は、決して消えることのない事実です。
- 人間関係の光と影:シバター氏の妻子を晒した一件は、彼に「一生許さない」という深い因縁を刻みました。その一方で、彼が最も困窮していた時期に現れ、全てを捧げて支えた妻しーちゃんの存在は、彼の更生を語る上で不可欠な要素です。
- 議員としての資質:彼は現在、どの政党にも属さない「無所属」の立場です。しかし、「外国人から鹿と市民を守る」という公約や、安倍元首相への献花など、その言動からは保守的な政治スタンスがうかがえます。今後、議会でどのような立ち回りを見せるのか、その手腕は全くの未知数です。
数々の過ちを犯し、社会のルールを踏みにじってきた人物が、なぜ有権者から選ばれたのか。その問いの答えは、シンプルではありません。彼の当選は、既存の政治システムへの深い絶望と、きれいごとだけでは解決できない地域の課題に対し、たとえ荒削りでも行動してくれる人間を求める、という一部の民意の表れなのかもしれません。
もちろん、彼の前途が平坦であるはずがありません。議員という公職に就いた今、彼の過去の言動は、これまで以上に厳しい目で精査されます。現在も執行猶予中であるという、いつ爆発してもおかしくない時限爆弾も抱えています。
元迷惑系YouTuber、へずまりゅう。彼は、過去の罪を真に償い、古都・奈良が抱える問題に光を当てる救世主となれるのか。それとも、議会という新たな舞台で騒動を巻き起こす、史上最悪のトラブルメーカーとなってしまうのか。日本中の注目が、奈良市議会の一人の新人議員に注がれています。その答えは、彼のこれからの4年間の活動の中にしか、見出すことはできないでしょう。
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